カウモチサイ

おもに身近なクモや直翅類などのブログです。

近所の湿地で

家から徒歩5分くらいのところに、小さな湿地がある。

住宅地に囲まれており、今まであまり気にしていなかったが、去年にはカンタンやヤブキリという、大きさと場所からは想像できないような生物が鳴いていたので、少し調べてみた。

ヒメギス1齢幼虫

ヤブキリまで鳴いていたのでそこまで驚かないが、ヒメギスがいた。非常に個体密度が高い。

ヒメギス 2齢幼虫?

流石に早い。この日は3月17日である。なんと3齢相当の個体までおり、成長速度から考えると2月に孵化しているくらいではないか。

湿地名物クビキリギス

そして湿地の奥の枯れたガマを軽く踏むと…

キンヒバリ 亜終齢幼虫?

なんとキンヒバリがいた。こんな小さな湿地で、しかも住宅地の中なのに。私が知っている他の生息地は一番近いところでも3kmほども離れている。

個体数が多い、さっと足を踏み入れるだけで数十匹出てくる。

流石にキンヒバリがいたことは驚いたが、ただそれだけではなく、なんと成虫まで見つかった。

(あまりに撮影しづらかったため、自宅で撮影)

今まで見た越冬形態は幼虫だけだったが、ここでは成虫も見られた。同じ地域の産地でも何が違うのだろうか?

 

とにかく、この湿地では予想以上に多くの生き物が見られた。まさかこんな場所が近所にあるとは…これからも観察していきたい。