モリオカメコオロギ Loxoblemmus sylvestris
オス成虫
メス成虫
体長 15mm前後
成虫が出現する季節 7月下旬〜11月頃
鳴き声 リッ・リ・リ・リと2〜6声鳴く、気温が高いときはテンポが速くなり、低い時はリィ・・・と1声だけで弱く鳴いたりする。初めの一声目が長いというが、個人的には分かりにくい。主に夜間鳴き、個体差あるが昼はほとんど鳴かない。時期が遅くなってもあまり明るい時間帯には鳴かない。
モリオカメコオロギは、コオロギ科オカメコオロギ属の一種。雑木林や林縁などに生息する普通種で、私の家の付近ではハラオカメ、ツヅレサセ、エンマコオロギよりよく見られる。
特徴、類似種
同属のハラオカメコオロギやタンボオカメコオロギと極めてよく似ており、タンボオカメの場合は生息場所や体色、鳴き声等から判別がそこまで難しくないが、モリオカメは特に難しい。翅端の網状部や腹板の色、生息場所などから判別できるが、河川敷などで混生することもあるらしく、メスなどでは本当に分からなくなる。
生態
雑木林など、様々な環境に生息する。雑食で様々なものを食べる。土中産卵。幼虫は5〜6月頃孵化し、成虫は早くて7月の下旬から出現し始め8〜9月に多くなる。11月の上旬頃まではまだそれなりに数がいるが、それ以降はかなり少なくなる。しかし稀に12月中旬頃まで生き残って鳴いているオスを見かけることもある。
生息環境
草地環境や開けた場所でも見られるが、基本的に平地の雑木林や付近の林縁などに多い。自然度の高い場所では多くの個体が見られる。
採集
個体数の多い場所は多く、そのような場所では特に採集が簡単。昼に林床の落ち葉などに潜んでいる個体を見つけるだけでも非常に簡単だが、夜間は付近の林道などでも多くの個体が見つかる。
飼育
割と簡単で他のコオロギ同等の方法で飼えるが、過密飼育には弱く、安定して長生きさせるには単体飼育がいい。落ち着ける環境がないと数日で突然死したりする。少し湿っている環境か、水分補給ができる環境で飼育しないと特に幼虫では死亡率が高くなる。
オス正面 扁平な顔。短小型という、少し小さく頭部のへこみが発達していない個体もいるようである。
横から
メスは顔が丸いが、それでも他のコオロギよりは少し平べったい。
前翅先端がハラオカメより尖っている。
腹板。ハラオカメよりも色が濃いらしい。