大きなドーム状の円網を張る南方系のクモ、「スズミグモ」
スズミグモ
オス 3~5mm
メス 15~23mm
出現する季節 7~9月
生息地 本州、四国、九州、南西諸島
スズミグモの網
スズミグモは絹網というほかのコガネグモ科とは違う変わった網を張る。ドーム状の網で、低い木の間に張ることが多い。網の上のほうにある不規則網に獲物がかかり、細かい四角形をしたシート状の部分に落下すると、網の中心にいたスズミグモが襲い掛かり糸で巻き付けて捕食する。
スズミグモに近い網を張るクモ
日本にいるスズミグモに近い絹網を張るクモはキヌアミグモ、ハラビロスズミグモなどがいる。どれも、あまり多くいるクモではない。
飼育
スズミグモの飼育は簡単ではない。エサは、ハエ、蚊などが良いが、スズミグモはほかのコガネグモ科のクモより臆病な個体が多く、エサを与えても逃げてしまうことが多いように感じる。また、網を張らせることもかなり難しい。ほぼ放し飼いにしないと網は張らなかった。
分布
スズミグモは南方系のクモで、少し前までは関東地方にはいなかったが、最近になって温暖化などの影響もあり、たまに見られるようになった。私の住んでいる地域でも去年くらいから見られるようになって、今までに6匹ほど見ている。