カウモチサイ

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家の周りでも見られるけれど珍しいクモ、「ワスレナグモ」

家の周りでも見られるけれど、珍しいクモ、「ワスレナグモ」

♀ 成体

♂ 成体

ワスレナグモ

 

オス5~8mm
メス13~18mm
出現する季節 冬はあまり見られない。オスは秋頃に見られる。
生息地  本州、四国、九州
ワスレナグモは比較的山の中などより都会に多いクモで、オレンジ色の体色と巨大な牙が特徴。

ワスレナグモの巣穴

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ワスレナグモは地中性のクモで、大体10~30㎝くらいの深い穴を掘り、中に潜んでいる。そして夜になると、入り口付近で待ち伏せし、近くを通った生き物を捕食する。
また、個体によっては巣穴の周りに受信糸を張るものもいる。雨の日やえさを食べているときは巣穴を糸でふさぐことがよくある。

飼育


ワスレナグモを飼育することは簡単だが、ワスレナグモは採集することがとても難しい。ワスレナグモは地表を歩き回る小さな生き物を捕食する。捕食を観察するならワラジムシなどのクモより小さい節足動物を与えるとよい。一年に一回くらい掃除のためと、クモが生きているのか確認するためケースの土をすべて出す。また、10年以上生きることもある。